おまかせ?

男性着物

2025年3月8日

こんにちは。着物923(くにさん)です。
先月より、熊本市内の宮司さんから「黒紋付羽織」の「洗い張り・お仕立て直し」のご相談がありました。「洗い張り」とは、着物(羽織)を解いて、元の反物のようにつないで、水洗いすることです。その後、再度お仕立てをするSDGsな技法です。ダンディな神主さんは「裏地がすり切れたりしているので、裏地も変えたい。」とのことでした。裏地は「無地でも良いよ。」とおっしゃっていて、「おまかせ」のご様子でした。

しかし、お預かりの裏には、凝った羽裏がほどこされていたので、無地ではどうかなと思っていました。月初京都に上った時に、額裏(男性の羽織の裏地)を探してきました。それが「松葉文様の裏地」。控えめながらも、存在感があります。 ご覧いただくと、「良いですね!」と、しっかり頷いてもらいました。

 

「松の葉」は、ご存知のように縁起物として知られており、「長寿」や「夫婦円満」「幸運」などを象徴します。
具体的には、松は常緑樹で、一年中緑の葉を保つことから、「長寿」や「不老不死」の象徴とされています。松葉は落ち葉になっても二本の葉の元がしっかりと繋がり、離れ離れになることのないという意味もあるので「夫婦円満」の吉祥文でもあります。松の葉を身につけていると「幸運」にめぐまれ、「智慧(ちえ)」を授かるともいわれています。

それから、「ほんのささやかな」手土産を贈る際に、「松の葉」と表書きすることもあります。茶道で学んだ用語ですが、松の葉という言葉には、日本人の奥ゆかしさを感じます。
先人が築き上げた美しい日本の文様、豊かな響きの大和言葉は、本当に素晴らしいと思います。

いつもありがとうございます。

 

和の國3つの行事のうち、一つが明日8日開催です
お時間になりましたら、下記をクリックしてお入りください!

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1.【月いち着付けライブレッスン】
3月8日(土) 10:00〜
今回は、ひろみさんにご登場いただき、カジュアル着物をご一緒に着ていきます。長襦袢から着物、そして名古屋帯を結んでいきます。ご一緒にお稽古しませんか😀
シンプル着付け

 

 

 

 

 

2.【和らぎ茶の湯】
3月16日(日) 16:00〜 (約1時間半)
場所 : 和の國
会費 : ¥2.000- (和菓子/お抹茶代含む)
テーマ : 春を待つ心。茶道を通して「和らぎ」の時間を共有し、「和の心」をご一緒に楽しむ、アットホームな会です。参加人数7名まで。ご参加希望の方は、お早めにご連絡下さい

 

3.【YouTubeライブ・着物プラス】
3月23日(日) 18:00〜

 

追伸:
宮司さんに「実はまだ、伊勢神宮には行ったことがないのですよ!」とお話ししたら、「それはいけませんね!」とすぐ言葉が返ってきました😅

おかげさまで、今年の目標が決まりましたぁ〜😀