『無事』と「よかった良かった!」

皆さま、こんにちは。着物923(くにさん)です。
令和7年も、残すところあと数時間となりました。
皆さま、どのようにお過ごしでしょうか。
台所で立ち働くお節料理の香り、掃除機の音、あるいは旅先の宿で眺める静かな景色……。
どのような大晦日であっても、今日という日を迎えられたこと、その尊さを感じ入っています。
和の國の今年の営業は、29日の月曜日まででした。
最終日まで、七五三の晴れ着に身を包んだお子様の愛らしい姿や、熱心に着付けを学ばれるお客様とのご縁をいただき、まさに「着物冥利」に尽きる締めくくりとなりました。
その前日に開催した「和らぎ茶の湯」では、「無事」というお軸を掛けました。
何事もないこと。それこそが、実は一番の幸せであるということ。
くまモンが万歳をしている落款(らっかん)が、その「無事」を力いっぱいお祝いしてくれているようで、参加された皆さまと共に、思わず笑みがこぼれるひとときとなりました。
しかし、この一年を振り返る時、避けては通れない寂しいお別れもありました。
いつも和の國の暖簾をくぐり、「どぎゃんね〜、頑張りよるね!」と温かい声をかけてくださった会長さん。「よかったよかった!」と自分のことのように喜んでくださる、あの慈愛に満ちた恵比寿顔が、もう見られないと思うと胸が詰まります。
会長さんは、優しいし面白いしきっぷも良いし、人を区別されないし、僕にとって「こうありたい」と願う人生の道しるべのような存在です。ご縁をいただいて3年目。あまりにも早い別れとなりましたが、天寿を全うされた今、僕の耳の奥には、会長さんの「よかったね〜」という優しい声が、亡き母の言葉と重なって響いています。
会長さんが残してくれたのは、温かい笑顔と言の葉でした。 悲しみは消えませんが、言霊を心のお守りにして、新しい年へと歩みを進めたいと思います。
皆さまにとって、今年はどのような一年でしたでしょうか。。。
嬉しいことも、そうでないことも、すべてを包み込んで「よかったね」と言えるような、そんな穏やかな年越しになりますようお祈り申し上げます。
不定期配信になりましたが、本年も「和の國ブログ」をご愛読いただき、誠にありがとうございました。
どうぞ、良いお年をお迎えください。

追伸:
新春は、1月4日(日)から営業開始です。
当日、10時からは月一の「着付けレッスン」です。
和の國で一緒に着付けをして、お稲荷さん詣はいかがでしょうか?